こんにちは、『星になれ ヴェーダの騎士たち』の開発チームです。
2024年4月2日『星になれ ヴェーダの騎士たち』のサービスを開始以来、皆さまのおかげで10月31日には、シーズン2をアップデートすることができました。
これからも続々と登場する新たな冒険エリアやヴェーダの騎士に是非ご期待ください。
さて、これまで『星になれ ヴェーダの騎士たち』は、ディレクターレターや開発ノートなどでアップデートについてご案内し、皆さまのご意見に対する回答や皆さまとのコミュニケーションを試みました。
今回は、少し変わったやり方でアップデートの過程を紹介したいと考えております。
シーズン2の準備に参加した開発スタッフによる開発エピソードと、裏話をインタビューして皆さまにご紹介します!
シーズン1では、冒険エリア第7章をクリアしたプレイヤーの皆さまから、次のストーリーに対するご期待の声をいただきました。
そこで、シーズン2のストーリーやヴェーダの騎士についてもっとも詳しい、設定デザインチームの「ゆず」サブリーダーにお話を聞いてみたいと思います。
Q. こんにちは、自己紹介をお願いします。
ゆずサブリーダー:
はじめまして、設定デザインチームの「ゆず」といいます。世界観の構築やキャラクター設定、物語やセリフの作成をしています。
Q. 『星になれ ヴェーダの騎士たち』の世界観と物語について簡単に説明していただけますか?
ゆずサブリーダー:
女神の力が宿る12冊の本の行方がわからなくなり、本の所有者たちが次々と闇に落ちた混沌の世界。そのとき、13冊目の本の所有者が誕生します。皆さまは新しい本の所有者となり、数々の闇と試練を乗り越え、前に進まなければなりません。
Q. ストーリー作成にあたって、特に難しかったことはありますか?
ゆずサブリーダー:
描きたいエピソードが多すぎるというのが悩みでした。特に、『星になれ』は前作の『ドラゴンスラッシュ』とつながる膨大な世界観を持っているため、どう綴っていけば自然にゲーム内に落とし込むことができるかを非常に悩みました。
Q. シーズン2のストーリーでは過去のピックアップヴェーダの騎士が敵として登場しています。ヴェーダの騎士の設定を作るとき、こうした後日公開されるストーリーまで考慮して設定していますか?
ゆずサブリーダー:
そうです。惑星ノアの各地には、様々な背景を持つヴェーダの騎士たちが暮らしています。シーズン1で本の所有者がギガントフォールに向かって冒険していたときも、他のヴェーダの騎士たちはそれぞれの場所で活動していました。しかし、あることをきっかけに彼らの目標が本の所有者に向けられるようになり、主人公と関わるようになります。現在公開されているヴェーダの騎士のみならず、シーズン2からはより広がった世界観の中で、様々なヴェーダの騎士たちがそれぞれの目的を持って主人公のところに集まってくる予定です。敵として登場するヴェーダの騎士たちと対峙しながら、彼らの新しい一面や、それぞれの勢力間の利害関係を垣間見ることも楽しみの1つにしていただきたいです。
Q. シーズン2をプレイする方々に、特に注目してほしいところはありますか?
ゆずサブリーダー:
1つ前の質問ともつながりますが、ヴェーダの騎士が敵として登場するからといって、「悪」とは限りません。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、『星になれ』の世界観において、「善」と「悪」は明確に区別されていません。 登場するヴェーダの騎士は皆、自分の置かれた状況で、自分の目的を達成するために精一杯突き進んでいるだけです。それぞれのキャラクターがどんな目的を持っていて、その目的のためにどんなことをしているかに焦点を当ててみると、ストーリーをより楽しめるかもしれません。
と、言いつつも、最も重要なのは、皆さまの豊富な想像力で『星になれ』のストーリーを、思いっきり自由に楽しんでくださることです!
Q. ゆずさんの推しヴェーダの騎士はありますか? または思い入れのあるヴェーダの騎士があるなら、教えて下さい。
ゆずサブリーダー:
一番愛着を持っているヴェーダの騎士は「セイウチの使者 ナヤン」です。
ナヤンは大人が失った純粋さをまだ持っているキャラクターで、私とは対照的な面を持っています。私は幼い頃、いろいろな夢を抱き、自分は何でもできると信じていましたが、現実という壁にぶつかり、どんどん現実を見るようになりました。
だから私は、ナヤンが持っている「童心」は何よりも大きな力だと思います。ナヤンは自分なりのやり方で数々の試練や危機を乗り越えていきます。そしてその力の源は、まさに自分に対する信念と勇気から来ています。「あたしはナヤン。あたしは自分がいかに勇敢で強いかよーくわかってるんだ!」というセリフのように、ナヤンは確かな信念を持ち、明るく世界を乗り越えていきます。数々の疑問や試練の中で童心を保つということは、誰よりも強い心を持っている証拠ではないでしょうか。
私にとってナヤンは、たくさんの夢を持っていたあの頃を懐かしむ小さな「未練」であり、心の片隅に残る陽気な「童心」のような存在です。
Q. 最後に、今後のストーリーがどうなっていくのか、少しだけヒントをお願いします。
ゆずサブリーダー:
挫折、克服、成長、裏切り、秘密、色恋など、予想を超える様々な出来事が1つの物語として織り成されていきます。シーズン1では13冊目の本の所有者の物語が中心でしたが、次のストーリーでは他のキャラクターも舞台の中心に立ち、それぞれの物語を展開していきます。まだ、ストーリーに登場していないヴェーダの騎士の物語が気になるというご意見も多く、シーズン2ではより多くのヴェーダの騎士のエピソードが繰り広げられる予定ですので、是非ご期待ください。前作「ドラゴンスラッシュ」を楽しまれた方は、さらなる楽しみ方ができるかもしれません。
皆さま、事前登録サイトやコミュニティなど、様々な所で以下のような『星になれ』のシーズン2イラストを見たことはありますか?
今回のアップデートで開発チームがこだわった要素の1つは、一目でシーズン2の雰囲気が伝わるようなイラストでした。
新地域と新ストーリーの重要人物を初めて公開するイラストであったため、工夫を重ねました。
今回、このイラストを制作してくださったコンセプトアート室キャラクターチームの新人、ヨーグルト王さんからお話を聞きたいと思います。
Q. こんにちは、自己紹介をお願いします。
ヨーグルト王:
こんにちは、FLINTの『星になれ ヴェーダの騎士たち』のコンセプトアート室キャラクターチーム所属のヨーグルト王です。『星になれ』のキャラクターイラストをはじめ、武器、アイコンなどゲーム内のリソースを制作しています。
Q. イラストはすべて一人で作業しているのでしょうか?また、どんなフローで制作が行われるのか教えてください。
ヨーグルト王:
今回のイラストにおいて、キャラクター全般と背景のスケッチを担当しました。背景については、作成したスケッチをもとに、チームの室長がクオリティアップして最終的に仕上げてくれました。
まずは50~100枚ほどの参考資料を集め、多くの資料の中から活用できるイメージをまとめて参考にします。キャラクターの魅力が伝わる構成や全体のムードを簡単にスケッチして、最初の試案を完成します。試案の具体化の過程ではチームメンバー、そして室長とたくさん意見交換を行いました。イラストの雰囲気が最初の意図から離れていないか、キャラクターの性格や動きなどに違和感がないかなど、方向性をチェックしながら進めていきます。大枠が決まると、どんどん細かいディテールの完成度を上げ、イラスト制作を完成します。
Q. この2枚のイラストは、雰囲気がだいぶ違いますね。それぞれ一番表現したかったところは何でしょうか?
ヨーグルト王:
ライナラをメインにしたイラストは、「女神の涙」というタイトルに相応しく、涙のようにきらめく、その上若干冷たい雰囲気を重視しました。下から見上げる構図、なびく髪とアクセサリーで、シーズン2とともに新たな始まりの風が吹くような壮大感を出したいと思いました。これまでのイラストは暖色系が多かったので、今回はクールなトーンでやってみたらどうだろう? と思い、青系をたくさん使いました。シーズン2ならではの差別化された感じを出したかったのですが、皆さまにその意図が伝わっているなら嬉しいです。
オーロラをメインにしたイラストは、新たな冒険を始める騎士たちの旅立ちのシーンを表現したいと思いました。まるで夕日が沈むようにシーズン1の幕が下り、コーレン公国に新たな足跡を刻もうとする夕暮れの旅立ちとでも言えるでしょうか。オーロラは多くの方に愛される立体的なキャラクターなので、かわいい見た目でも、強い意志を感じさせる表情にこだわりました。また、ヴェレーノや、明るい顔で彼女に付き添うアトリーゼ、遠くから彼女たちを見守りながら歩いてくるエレン・ファレルまで、騎士の表情や関係性に重点を置きました。
Q. キャラクターチームの新人でありながら、大事なイラストを任されたことに対するプレッシャーは感じませんでしたか?また、作業中苦労したところなどがあったら教えてください。
ヨーグルト王:
最初はややプレッシャーを感じましたが、振り返ってみると、やりがいのある楽しい作業だったと思います。進行中もチームメンバーにたくさん助けてもらい、いろいろなアイデアや応援をもらいながら一緒に完成していく感じだったので、むしろ気楽に、負担なく作業できたと思います。特に、メンバーの皆さんが最初から最後まで作業だけに集中できる環境を整え、信頼してくれたので、作品のクオリティーだけを気にすることができました。私が考えている意図や方向性が明確であれば、大きな制限を設けず、何でも自由にやってもいいと言ってくれたので、とても助かりました。
難しかったところといえば、やはりパース知識や表現力が必要なイラストだったので、限られた時間内で3Dツールを勉強したり、パースの講義を聞いたり、たくさんドローイングしたり、なるべくいい結果を出すために自分なりに奮闘しました。完成した結果物を見ると、ちょっとした達成感を感じます。
Q. 最後に、今はどんな作業をしているか、皆さまはこれからどんなヴェーダの騎士に出会うのか、少しだけ話していただけますか?
ヨーグルト王:
現在、今後登場するヴェーダの騎士の入手時のイラストを制作しています。これから登場するヴェーダの騎士は、皆さまが待ち望んでいた、これまでのヴェーダの騎士とは少しテイストの違うキャラクターになるのではないかと思っています。個人的にも好きな騎士なので、愛着を持って楽しく作業を進めています。ゲーム内でお見せできる日を楽しみにしています。
以上、『星になれ ヴェーダの騎士たち』のストーリーや原画を担当する2人のスタッフからお話を聞かせていただきました。
シーズン2をプレイする際、『星になれ ヴェーダの騎士たち』のディテールやストーリーをより楽しめるきっかけになったら嬉しいです。
次回も、他の開発スタッフによる、11月のアップデート内容にまつわるお話をご用意いたします。
改めて、半年間『星になれ ヴェーダの騎士たち』をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
引き続き、『星になれ ヴェーダの騎士たち』のシーズン2もよろしくお願いいたします。